pythonのファイルは、当然pythonがPCにインストールされていないと実行することができません
Pyinstallerを使えば、会社のPCや、友人のPCで自分の作った便利な機能を使いたいとき、pythonファイルをexe化して、どんな環境実行でも実行できるようになります
・環境
windows 11
python 3.12.2
pyinstaller 6.11.0
・exe化
まずはライブラリをインストールします
pip install pyinstaller
次にexe化したいpythonファイルがあるディレクトリに移動して以下のコマンドを実行します
pyinstaller 'ファイル名'.py
実行するとターミナルに処理が表示され、最後に completed successfully と表示されれば完了です
作業フォルダにpycacheとbuildとdistというフォルダと、’ファイル名’.specというファイルが作成されます
distフォルダの中にexeファイルを実行するとpythonスクリプトを実行することができます
他のPCへ配布するときはdistというフォルダごと渡して、中のexeファイルを実行してもらいましょう
・exe化のオプション
次によく使いそうなオプションを紹介します
オプションは半角スペースを空けて同時に使うことができます
pyinstaller 'ファイル名'.py --onefile
–onefile :dist内のファイルを1つにまとめてexeファイルにします
見た目がすっきりしますがファイルサイズが大きくなるようです
pyinstaller 'ファイル名'.py --noconsole
--noconsole : exeファイル実行時にターミナル画面を表示しません
黒いターミナル画面が不要なスクリプトならこちらを指定します
pyinstaller 'ファイル名'.py --icon=icon.ico
–icon=’アイコンファイル名’ : exeファイルのアイコンを指定します
自作したアプリっぽくなるのでおすすめです
exe化するpythonファイルと同じディレクトリに .ico 形式のアイコンファイルを置いておく必要があります
アイコンファイルの作成は以下のサイトがおすすめです
pyinstaller 'ファイル名'.py --clean
–clean : PyInstallerのキャッシュを削除します
たくさん作業をしていると以前のキャッシュが不具合の原因となることもあります
毎回やってもいいかもしれないです
・注意すること
exe化したOSでしか使用できません
windowsならwindowsのみです
出来ればOSのバージョン(windows11とかビット数とか)もあわせたほうがいいと思います
元のpythonファイルと比べてファイルサイズが大きくなります
使用しているライブラリがすべてexeファイルに入るので、仮想環境を利用してインストールするライブラリは最小限にしたほうがファイルサイズを小さくできます
exe化したらコードの修正はできません
勝手にいじられないのでメリットかもしれないです
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