Streamlit Cloud(旧称:Streamlit Sharing) は、Streamlitで作成したアプリを簡単にインターネット上で公開・共有できる無料のホスティングサービスです
1.Streamlit Cloudの特徴
特徴 | 説明 |
---|---|
🌐 Web公開が超簡単 | GitHubと連携して数クリックでデプロイ可能 |
♻️ 自動更新 | GitHubのリポジトリを更新すれば、自動でアプリも更新 |
👥 共有が楽 | URLを送るだけで他人にアプリを見せられる |
📊 データアプリに最適 | セキュアにデータ可視化・MLモデルの公開ができる |
2. 使い方
① GitHubにアプリをアップロード
Streamlitアプリのコード(例:main.py)をGitHubのリポジトリにアップします
外部ライブラリを使用している場合は requirements.txt をリポジトリに追加します
他にもフォントファイルを使用しているなら、Google Fontsなどから日本語フォント(例:Noto Sans CJK JP)をダウンロードし、プロジェクトに追加します
streamlit_stock_analyze_app/
├── main.py
├── requirements.txt
├── fonts/
│ └── NotoSansJP-Regular.ttf
② Streamlit Cloudにアクセス
以下のサイトにアクセスして右上の free ボタンを押してfreeプランで登録します


その後、GitHubアカウントでログインしてアカウントを連携します
③ 「New app」をクリックしてデプロイ
- リポジトリを選択
- ブランチ(通常はmain)
- 起動ファイル名(例:main.py)
そして 「Deploy」 をクリックするだけです
④ 自動でビルド&公開
数十秒〜1分でアプリがインターネット上に公開され、URLが発行されます
🌍 URLでアクセスできる
アプリは以下のようなURLになります
https://[your-username]-[repo-name]-[ランダムなID].streamlit.app/
このURLを共有するだけで、他の人もアプリを使えます
3.その他の便利機能
機能 | 説明 |
---|---|
環境変数の設定 | APIキーなどの秘密情報を .streamlit/secrets.toml に設定可能 |
サービス再起動 | エラーが起きたときにワンクリックで再起動できる |
デプロイ履歴 | GitHubの更新ごとに自動ビルドされ、ログも確認できる |
複数アプリ管理 | 1アカウントで複数アプリを管理できる |
4.料金
制限はありますが、基本は 無料プラン で使えます
プラン | 無料 |
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公開アプリ数 | 無制限(パブリックリポジトリであれば) |
セッション数 | 同時に複数人アクセス可能(制限あり) |
実行時間 | 非アクティブ状態で1時間後スリープ(起動に数十秒かかる) |
注意
非公開(プライベート)リポジトリでの利用や、チームでの管理が必要な場合は、有料プランが必要です
5.secretsの使い方(APIキーなど)
Streamlit Cloud で secrets を使うには Web UI 上で secrets を手動で設定する必要があります
🔧 設定方法(Streamlit Cloud 上)
- https://share.streamlit.io/ にアクセス
- 自分のアプリのダッシュボードに移動
- 「⚙ Settings」タブをクリック
- 「Secrets」セクションを開く
- ローカルの secrets.toml の内容をそのまま貼り付ける(TOML形式)
[api_keys]
openai = "your_openai_key"
[database]
host = "localhost"
port = 5432
user = "user"
password = "pass"
保存すれば、アプリ内から st.secrets 経由で読み込めるようになります
import streamlit as st
api_key = st.secrets["api_keys"]["openai"]
以上の作業で前回の記事で紹介したようなWEBアプリを簡単に公開出来ます
まずは作ってみて是非このスピード感を体感してみてください
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